ハチのムサシは死んだのさ

私が子供の頃にこういうタイトルのヒット曲がありましたが、ある朝ふと頭に
浮かびました。後に紅白歌合戦でも歌われた位です。



子供心に「変な歌」と思うと同時に、当時は高度成長期終盤と同時に、学生
運動が盛んだった時期で、なんだか強大な力に挑んで朽ち果てていく若者の姿
を描いている、ということを子供なりに想像したものです。

この歌のもう一つ興味深い点は、作詞者が内田良平という悪役を中心に活躍し
た俳優ということです。名前こそ知ってはいたものの当時の私にとってあまり
馴染深い人ではありませんでした。が、以前紹介した「十三人の刺客」の最初
に制作された映画で乱心と知りながら主君を守らざるを得ない悲哀に満ちた
軍師役を演じた人です。
☆十三人の刺客(工藤栄一監督+片岡千恵蔵)

映画自体は敵味方を問わず「忠義」がテーマですから、ハチのムサシとは真逆
の世界です。

俳優の傍ら詩人としても活躍していたそうです。
「ハチのムサシは死んだのさ」 内田良平

「ハチのムサシ」・・・内田良平詩集「おれは石川五右衛門が好きなんだ」より

確かにいわしの詩はしみじみ良いですね。常に死を意識していた人なのかも知
れません。私達にも大なり小なり(?)そんな気持ちが必要な気がします。

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by cocosable | 2017-07-05 00:00 | 音楽
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