先月WOWOWで放送された映画「13デイズ」を見ました。50年以上前の
キューバ危機を描いた作品です。
13デイズ Thirteen Days
キューバ危機(1962)はなぜ回避できたのか?
この事件のことは書籍やドキュメンタリ番組などを通じて知ってはいましたが、
本作を見て現場は想像以上に切羽詰った状況だったことを知りました。
そしてタイミングよく先日NHK-BSで放送された以下の番組を見ました。
ペリーの道~元米国防長官の警告~
キューバ危機当時は正にキューバのミサイル配備状況を分析していた当事者で
すが曰く「ケネディが大統領選挙中にソ連のミサイル脅威論を過剰に煽ったこ
とが軍拡につながり、逆にソ連を刺激した結果がキューバ危機につながった」
と指摘していました。
また昨今の世界情勢について「悪と悪のいずれかを選択しなければいけないの
ならばより良い悪を選択すべき」という発言が印象的でした。
ちなみに黒船のペリー提督は大叔父にあたるそうです。
それにしても50年以上経った今現在と当時を見比べると如何にも危うい状況
です。
トランプ政権、シリアにミサイル攻撃 ロシアは侵略行為と非難
トルコ軍がロシア戦闘機を領空侵犯で撃墜と ロシアは侵犯否定
イスラエル軍機撃墜、イランとの緊張激化で戦争か
これらが次々に起っても大事に至っていないというのは、冷戦時代に比べて世界
がオープン化した証だと思いますが、あまりにこんがらがって身動きが取れない
状態にも見えます。しかしこのもつれた紐が解かれた時に危機的状況が訪れる
様な気がします・・・
それにしても「有り得ない」という前提でキューバ危機の時にトランプ大統領
だったらどうなっていただろうか?とつい想像してしまいます。まあ「金持ち
はケンカしない」といいますからむしろ彼が就任中は大事に至らないのでは?
と考えています。
ちなみに彼自身はキューバ危機当時は10代半ばでミリタリー・アカデミー
(陸軍幼年学校)に在籍していた頃ですから、同年代の中では関心は高かった
筈です。
試しにトランプ大統領で試しにぐぐってみました。
ケネディの「キューバ危機」とトランプの「北朝鮮危機」
「キューバ危機」に学ぶ北朝鮮問題解決への道筋
北朝鮮危機を前にトランプ大統領に読ませたい珠玉の一冊
そう言えばケネディ-トランプと言えば先だってこんな話がありました。
キューバが絡む「JFK」超機密:トランプの公開延期のナゾに迫る--春名幹男
書籍「八月の砲声」は映画の中でもケネディが読んでいてそれが危機回避の糧
になった様子が描かれていました。
「八月の砲声」はスゴ本
私もいずれ読んで見たいのですが、文庫本で上下巻1000頁というのは
ちょっと覚悟が必要です。